通学 / オンライン ハイブリッド講座
今期は16名の本科クラス生、14名の聴講クラス生が学びを始められました。 9ヶ月の長い講座ですが、共に学び合いましょう。
第18期講座 本科クラス(授業参加クラス)の募集は終了しました 聴講クラス(動画視聴のみのクラス)は募集を続けます
ナラティブセラピーの考え方 その1
もし人が問題だったら ・わたしは母親失格だ→「子どもの不適応は、わたしが母親の役割を果たしていないからだ」 ・わたしは臆病者だ→「わたしは臆病者だから、いつまでもひきこもってばかりいるのだ」 ・わたしはうつだ→「わたしがうつになるのは、弱い人間だからだ。だからダメなのだ」
もし問題がしゃべったら ・「母親失格」の話→「しめしめ、まんまと母親のせいにしてやったよ、さあ苦しめ!」 ・「臆病者」の話→「そうだ、いつまでも行動を起こさないお前が悪いんだ、さあ苦しめ!」 ・「うつ」の話→「ようし、自分のせいだと信じ込ませてやった、これで一生治らないぞ!」
問題は人ではない、問題が問題だとしたら ・「母親失格が、わたしが子どもと一緒にいるときに襲いかかってきて、わたしをなじるのだ」 ・「臆病者がわたしにつきまとってきて、外出させないように、びくびくさせているのだ」 ・「うつがわたしにとりついて、わたしに不治の病だと信じこませているのだ」
ナラティブセラピーの考え方 その2
支配的物語 <ちょっと考えてみよう> 「子どもがわたしの言うことを聞いてくれない。わたしは『母親失格』です」と、涙ながらに話す母親がいるとします。 ナラティブセラピーでは、「母親失格(=問題)」は、彼女が生まれ育った社会の文化や慣習、教育などの影響によるものだ、と考えます。 それらの文化とは、「子は親に従順に従うものだ」とか「子どもの都合を優先するのが親だ」などであったかもしれません。 これを「彼女を支配する物語」といいます。
支配的物語の書き換え <どうやって問題を解決するの?> 支配的物語を書き換えることが、いわゆる問題解決になります。 「母親失格」は彼女自身ではないのですから(外在化)、彼女を支配している「母親失格」を彼女から追放して、新しい自分にフィットする物語を書くのです。例えば、「母親も子どもも人同士、自立して生きていくことが大事だ」というふうに。 これを「支配的物語の書き換え」といいます。
主たる技法=質問 <物語の書き換えの方法は?> 中心となる技法は「質問」です。 質問は、相談者が話す話の中にあらわれる経験の中に、矛盾や差異を発見することができるのです。その矛盾や差異は、相談者に気づきを起こし、自分にフィットする物語に書き換える材料となるのです。 この講座では、物語の書き換えを実現するためのさまざまな質問について学ぶことになります。
【基礎コース】
・第18期ナラティブセラピー技法習得のつどい 案内パンフレットダウンロード ・第18期ナラティブセラピー技法習得のつどい 日程表ダウンロード